何者/朝井リョウ・僕はかぐや姫/松村栄子
色々一段落したので、8月半ばから本を数冊読んでいます。
鍼灸関係も小説も。エッセイでも推理系でも漫画でも何でも読みます。
もともと本は大好きで、特に小説を多く読んできました。のめり込み過ぎて夜更かしして読んで日常生活が乱れるので、最近は読まないようにしていました。なので久しぶりの本がたくさんの生活。
買った本、図書館の本、子どもが読む予定の本など家にあるものを色々読みましたが、印象深かったものについて少し書いていきます。
映画にもなってたみたいですね。「桐島、部活やめるってよ」の作者と同じ。
就職活動中の大学生が主人公です。登場人物のほとんどがSNS(Twitter)でつぶやいています。リアルで会話しているときの言葉と、Twitter上での言葉、どれが本音なのか。ああ~わかる~、こういう人いるよね、と納得しながら読み進めると衝撃がおきます。もっと謙虚に生きようと思わされました。
SNSを一切やっていない現実の人、サワ先輩に私はなりたい。
若者が主人公だけど、40代~の方にもおすすめです。
センター試験の現代文で出題されたとか。
文芸部の女子高生が主人公。自分のことを「僕」といいます。
これは・・難しい。共感できるのか、得られるものはあるのか?と言われると難しい。わかる人にはわかるんじゃないかとは思う。今の女子高生より、私と同世代(この本の出版が私が高校生の時。)のほうがわかる方がいるかも。
文芸部らしい言葉を使って自分の見ているものや感じた事を表現しています。「自分を素直にうけいれる」ことから抗っていて・・から成長していく話、かな。
本の内容とは離れるけれど、この作品ではスマホもガラケーもでてきません。ポケベルはあったけどまだそんな頃。
最近はスマホをみて情報がどんどん流れてきて、私たちはそれを受け止め続けているという時間が多いんじゃないかと思います。その間自分でぐるぐる色々考えるってことほとんどないんじゃないかな。とりとめもなく考える、深く考える、という時間が減ってる気がする。
この女子高生は、私たちが「情報の波にのまれている時間」に自分の頭で色々考えていて、考えているからこそ悩みが生まれるのかなあとか。
そう想像すると羨ましくもなりますね。・・脱スマホ。
スマホ脳 も読んだよ。
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主人公は高校生大学生で、私からみたらこれから(頑張れば)なんにでもなれる!楽しそう!という存在なんですが、そういえばそのときはそんな輝いた毎日ばかりでもなかったのかも。自分が知っている狭い世界の中で、それなりに悩んだり後悔してたこともたくさんあったかな。
共通するのは、主人公がありのままの自分を受け入れられていなくて・・という部分だと思う。長所も短所も、自分が納得して得たわけじゃない環境とか全てをひっくるめて自分だということを受け入れられない。受け入れたくないというのか。
若者のフレッシュさを感じる。年を重ねると、受けとめたうえでじゃあどうしようか、ってなっていくことが多いもんね。
ちょっと懐かしさも感じるし、今の自分にもある部分もあって共感もしたり。家に合って偶然読んだ(自分では選ばない)本だったけど、出会えてよかったです。