西太后の不老術
歴史というよりも歴史上の人物がどのような生涯を生きたのか
それに興味がある。というか単純に好き。
だから政治上の事や○○の戦いなどが時系列で頭に入らないんだと
最近自分で気付いた。
一人の人間が、どんな立場に置かれ、どんな状況に直面しどの様に考えて
生き抜いていったのか。どんな人物だったのか。
【西太后】【不老術】どちらの言葉にも惹かれて手に取った。
パラパラとみて漢方についての本とわかってはいたが、
不老術=呪術、オカルト的な内容、正気の沙汰じゃない美容法があったとしても
どんな思いでそれらに頼ったのか、西太后の気持ちに近づけるような気がして
読んでみたいと思った。
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昔あった映画から、 西太后=残酷な人 というイメージしかなかった。
長い間清王朝に君臨した人だから、まあなんでも自分の思うままにでき
あらゆる贅沢を楽しんだのでは、気の強い我儘な人なんだろう、
という短絡的な想像しかしていなかった。
権力をもち、思うがままにできたはずとはいえ、
ストレス、運動不足、美食(栄養過多)な生活は想像できる。
それなのに長生きをし精力的に仕事をして、美貌も保っていたとか。
漢方が中心として東洋医学の内容が主に占めている。
基本的な内容なため読み進めやすい。
漢方薬がどんな症状に用いられたのか、診断方法、処方、食事について詳しく述べられている。本の趣旨は漢方的アンチエイジング。(裏表紙の言葉。)
私は、カルテを紐解き西太后という人物に迫る、いう趣旨に勝手に転換したけど。
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目障りな女性を井戸に投げ込んだとか、政治での対処など残酷なことを
してきたことは事実だ。ただ、「非日常の事実」。
その非日常の事実が映画では描かれるしイメージとして定着する。
非日常以外(日常)を知りたい。その人の素顔がわかる気がする。
意外な一面が出そうな気がして来る。
夜ぐっすり眠れない、消化が進まない、健忘、めまいなど・・。
体調を知るって共感ができる度が高いんだ!と実感した。
一気に一人の人間であると思わされ、近づく。
体調から想像できる性格もある。↓↓
石田三成が近づいた!
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なぜ知りたくなるんだろう。
歴史上の人物の生き方や政策や遺した物を知ることは
自分の人生の糧になる、と学ぶ姿勢の人も多いと聞く。特に経営者の方なんかは。
私の場合は単に知りたいという興味。
そんな中から、芯の強さや努力など知って尊敬の念を持つ事もよくあるので
学んでいるともいえるかもしれない。
数百年も前に生きた人たちが、同じ景色を見ていたんだろうなあと思える場所はやはり好きだ。
じゃあ【今】周りにいる人たちを知りたいと思うのはなぜだろうと考える。
家族や友人、知人、最近知り合った人たち。
良い関係を築きたい、そのために相手を知って理解したい、と
本能的に思っているのかもしれない。