歪みはなぜ正さなければいけないのでしょうか?
「歪み」を多くの人が悪いものと認識しているからです。
なぜ歪みが悪いものと認識しているんでしょう?
悪いものとして認めているから、歪みを直そうとしています。
同義語反復という言葉を知ったので使ってみたくて。
色々考えてたらわからなくなってきた。使い方合ってる?
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1~2週間に一度の間隔で定期的に施術をさせてもらっている方が
います(Aさん)。主に腰の状態が不安で、ぎっくり腰などになると
怖いので予防にという希望です。
骨盤の状態も毎回施術前にみせてもらっていますが、
特に症状がないときは「左がやや高い」状態になっています。*
風邪気味、肩、腰の違和感などなにかしら不調があるときは
いわゆる「歪みが無い」状態がみられました。
そんなことが数回続いて気付きました。
Aさんにとっては「左がやや高い」のが自然で一番良い状態、
「不調がなく動きやすい身体」ということです。
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私が勉強していて、施術でもつかっている「活法」の世界では
「超自然体」という考え方があります。
超自然体というのは「何をしても大丈夫」という状態をいいます。
歪みが無い・左右対称・脊柱のカーブという見た目の姿勢が完璧
な体を指すのではありません。
歪みが無い、いわゆる理想の状態の人なんてほとんどいないよね~
ぐらいは考えてましたが基準が「歪み」では無く
「何をやっても大丈夫」という動きをみるというところに
最初は驚きました。(もっと奥は深そうだけど簡単に。)
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痛みや違和感、日常生活や必要な動作で支障があるのかどうか
これを重要視するので、生活環境も仕事も色々あることを考えると
人によって「良い状態」というのが違うということになります。
腕があまり上がらないんだけど特に気にならない
という方もいらっしゃいました。肩関節外転90度。
腕を外側に真横にまでしか上げられない状態です。主訴は別。
主訴に対して施術をしたところ、主訴の痛みも軽減し
腕も110度くらいまで上がり、わ~肩軽い!とおっしゃっていましたが、
その方にとっては元の腕が上がらない状態は問題では無いのです。
不便でもないとのことでした。
人によって良い状態が違うという考えがなかったら
主訴がゼロになったとしても、腕はきっちり上まで上がるのが普通だという
私基準により、腕を上げることに執着してしまったかもしれません。
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私姿勢が悪いから・・
骨盤が歪んでるといわれたことがある・・
という方はとても多くいらっしゃいます。
とにかく多いので、歪んでると言われるのが普通、と思ってもらって
大丈夫と言えるくらいです。
「歪み」という考え方から一旦離れて
「動きのスムーズさ」
にも目をむけてもらえたらなと思います。
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* 初回はぎっくり腰の手前くらい、何とか動けるけど痛みが強い
という症状で、その時は「左が大きく高い」状態でした。