鍼灸師も情報発信をして外へ外へ!の時代です。
それでもまだまだ鍼灸の受療率は10%以下とも言われていますし、
私のところへ来てくださる方の7~8割は鍼灸は初めての方、という
現実があります。
ではどのような症状の方が鍼灸治療を選んでいるのでしょう?
首肩こり 五十肩 腰痛 膝の痛みという印象を持つ方が多いでしょうか?
現在では美容、スポーツ関連というのも増えてきています。
鍼灸=東洋医学という繋がりから、身体に優しく内側から整えるという
イメージも多いようです。
私の治療院のイメージとして、
「妊娠中の方が多く来ているっぽい」と言われます。
HPでもマタニティが目立つようになっています。
実際にマタニティの方の割合は多く、
逆子、つぎに腰痛(仙骨の辺りの痛みも含む)や鼠径部の痛み、
つわりという順に高いです。
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他はどんな方が?とみてみたら
症状が一つに絞られない方も多いことに気づきました。
頭痛 首肩こり めまい 腰痛 股関節(+膝関節)胃腸症状
あれこれ重なり、日常動作が辛い 長時間行動することが辛い
動けるけど常にこの症状に悩まされている。
いつもどこかが痛い。
時には寝込むほど症状がでたりもする。
病院で一通り検査をして、特に異常がないけれど
長期間調子が悪い・・という方。
ホルモンバランス 自律神経 更年期障害 と病院で言われた。
女性鍼灸師が自宅一室でひっそりやってるよ、という環境のため
お一人お一人にしっかりと向き合えること、
症状、考えられる原因、いつからなのか、ご自身の環境とその変化
など毎回じっくり話を伺えるところも安心していただいているのでは
と思っています。
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そのような方は
症状が様々、長期間に渡っていた、不安感も強いというため
施術も数か月~という長めになることも多いです。
最近施術が終了された方。
吐気 上を向くとめまいがする 首肩こり 腰痛 膝痛 むくみ
最初は吐気も強く、食べれる時に食べれるものだけ食べているという
状態でした。上にも向けないので洗濯物も干せない、と。
それでも週に2回→1回に、そして2週間に1回、3週間に1回
と間隔が伸びていき、最終的には一か月に1回。
最近では、ちょっと辛いという時だけ連絡をいただくようになりました。
週に2回が続いていた時は、症状が少しずつ軽くなっていても
「私、高橋さんから卒業できる時がくるのかな。。」
と不安そうにお話していたのをよく覚えています。※
今ではとても明るく、悩まされていた症状も無くなり
お話しする内容も変わってきました。
振り返ってみると、不安・辛い環境の中でも良くなりたいという気持ちを
持ち続けて施術に向き合ってくださったのも大きかったのではと思います。
よくお会いしていたぶんちょっと寂しさも感じますが、
笑顔が増えて元気に毎日を過ごせているだろうと思うととても嬉しいです。
※最初のうちは症状が軽くなっていても
他の症状がどんどん出てきて気づかない方も多いです。
問診や触診、ご自身がお話されていた最初の状態をお伝えすると、
そういえば・・と気づかれますが、それでもう~ん?という方も。
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私が勉強をさせてもらっている整動協会の会員さんには
得意な症状を持つ治療院をされている方が多くいます。
IBS(過敏性大腸症候群)
突発性難聴 耳鳴り 花粉症
眼科疾患
頭痛
どの治療院でも一通りの知識は持っていますが、
得意な専門的な症状をもっているというところは
その症状について深い知識、似た症状の方を多く施術しているという経験が
あります。患者さんのお悩みや辛い部分にも理解が深いでしょう。
今ではHP ブログなどで情報発信している鍼灸院も多いです。
どんな鍼灸師が、どんな考え方をベースに、どのような施術をしているのか。
どのような患者さんが多く来院されているのか。
鍼灸施術をこれから受けようと考えて下さっている方、
色々な面から自分にあう鍼灸院を探していただければと思います。
鍼灸師も
患者さんにより不安なく施術を受けていただくために
自分がどんなことでよりお役に立てるのか・経験・症例など
情報発信をすることは大切だと考えています。